フリーズ・ソウル2025:活況を呈するアートフェア
フリーズ・ソウルが2025年も盛況のうちに閉幕しました。世界的な市場の変動期にもかかわらず、コレクターの来場者数は多く、初日の売上も好調だったと報告されています。
フリーズ・ソウル・ディレクターのパトリック・リー氏は、「来場者の質は非常に高く、量的にも充実している」と述べています。MoMA PS1のディレクターであるコニー・バトラー氏や、ハワイ・トリエンナーレ2025の共同キュレーターであるワッサン・アル=フダイリ氏も初日に姿を見せました。また、ARTnewsのTop 200コレクターリストの常連であるロンティ・エバース氏、ヤスミン・ガンデハリ氏、チャオ・ジービン氏も来場。さらに、BLACKPINKのリサ、BTSのRM、SeventeenのThe8とバーノンといったK-POPスターも参加し、会場を盛り上げました。
注目のギャラリーとブース
今年はカルマやミヒャエル・ヴェルナー・ギャラリーといった大手ギャラリーの出展は見送られましたが、香港の10 Chancery Lane GalleryやDE SARTHE、ニューヨークのCarvalho、ロサンゼルスのMake Room、そしてラテンアメリカから唯一参加したW-Galeríaなど、注目すべき新規出展者も多数ありました。
W-Galeríaのディレクターであるミア氏は、「フリーズ・ロンドンには以前から参加しており、アジア市場への拡大を希望していました。韓国は間違いなくそのための重要な場所の一つです」と語っています。W-Galeríaは、韓国と縁のあるアーティスト、ハイメ・ダビドビッチの初期のモノクロ作品を展示しました。
COEXでの開催とVIPデー
フリーズ・ソウルは、今年も江南のCOEXセンターで開催され、28カ国から120以上のギャラリーが集まりました。同時期には、韓国最大のアートフェアであるKiaf SEOULもCOEXの別のフロアで開催され、韓国のアートシーンを盛り上げました。
VIPデーには、新しい時間帯システムが導入され、入場者の分散化が図られました。その結果、ギャラリストは顧客とより落ち着いて話す時間を持つことができたようです。しかし、時間が経つにつれて来場者は増加し、午後には会場の外まで行列が伸びるほどでした。マーク・ブラッドフォード、BTSのRM、BLACKPINKのリサなど、多くの著名人も会場で見かけられました。
- 主要なコレクターやK-POPスターも多数来場
- 新しい時間帯システムで入場者の分散化
- 国際色豊かなギャラリーが集結