学校に隠しカメラ発見器導入!教師の盗撮事件多発で対策強化へ

神奈川県と埼玉県で相次ぐ教師による盗撮事件

近年、教師による児童・生徒への盗撮事件が後を絶ちません。神奈川県横浜市では、中学校校長が電車内で女性のスカート内を盗撮し懲戒免職となる事件や、小学校教員らが女子児童を盗撮し画像を共有していた事件が発生しました。埼玉県でも、教職員や児童生徒による盗撮事件が相次いでいます。

横浜市教育委員会の対策

これらの事態を受け、横浜市教育委員会は、教師が自身のスマホを学校に持ち込むことを原則禁止としました。さらに、校内に盗撮を目的とした隠しカメラが設置されていないか調べるため、「隠しカメラ発見器」を導入し、希望する学校に貸し出すとしています。発見器はサンメカトロニクス製の「SCH-80」で、小型で持ち運びやすい設計。アンテナで気になる場所を調査し、盗撮カメラから出る電波を察知するとメーターが赤色に点灯します。

埼玉県教育委員会の対策

埼玉県教育委員会も、学校が取り組む盗撮防止策をまとめた指針を公表しました。教職員が個人のスマートフォンなどで児童生徒を撮影することを禁止し、少なくとも学期に1回はトイレや更衣室などを点検するよう求めています。学校備品のデジタルカメラなどで撮影する場合には、管理職の許可が必要となります。また、教職員向けの研修では、盗撮が懲戒免職の対象になることを周知し、児童生徒には授業を通じて、盗撮の違法性や倫理的問題などを訴えるよう求めています。

深刻化する教育現場の性犯罪

文部科学省の調査によると、児童ポルノ製造などの児童買春・児童ポルノ禁止法違反や、わいせつ行為などで懲戒処分を受けた公立学校の教員は、2022年度に268人に上り、過去最多となっています。教育現場における性犯罪の深刻化が浮き彫りになっています。

今回の神奈川県と埼玉県の対策は、氷山の一角に過ぎないかもしれません。教育現場全体の意識改革と、より一層の対策強化が求められています。

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