アンパンマン誕生秘話!知られざる苦悩と感動の原点に迫る

アンパンマンはなぜ生まれたのか? 知られざる原点

国民的ヒーロー、アンパンマン。その誕生には、作者やなせたかし氏の知られざる苦悩と、感動的な物語が隠されています。アンパンマンの原点とも言える作品『やさしいライオン』から、アニメ化されるまでの道のり、そして、やなせ氏の創作活動に深く関わった出来事を紐解きます。

『やさしいライオン』がアンパンマンに繋がるまで

感動的なストーリーで評判を呼んだ『やさしいライオン』は、やなせ氏の絵本作家としての才能を開花させました。この作品がきっかけとなり、PHPから連載の依頼を受け、その中で生まれたのが「アンパンマン」という作品でした。当初のアンパンマンは、顔がパンではなく人間でしたが、お腹を空かせた子供たちのためにパンを届けるという点は共通していました。その後、顔がパンに変わり、自分の顔を差し出すという設定になり、絵本からTVアニメへと広がり、今の世界的な人気へと繋がっていきます。

初期のアンパンマンへの厳しい評価

1973年に発表された当初の『あんぱんまん』は、主人公が顔を食べられてしまうというショッキングな展開から、編集者や評論家、幼稚園の先生などから大不評を受けました。しかし、幼児たちの間で徐々に人気が高まり、1988年にはテレビアニメ化されるまでに至りました。

三越の包装紙とやなせたかし氏

やなせたかし氏は、漫画家としてだけでなく、三越の宣伝部員としても活躍していました。戦後の物資不足でボロボロだった三越で、陳列する商品がない中、宣伝部員として何ができるのか模索していたと言います。実は、現在も使われている三越の包装紙のロゴは、やなせ氏が書いたものなのです。プロの漫画家として独立したい気持ちがありながらも、安定した収入を得るために兼業漫画家として活動していた時代の苦悩が垣間見えます。

アンパンマンは、数々の困難を乗り越え、多くの人々に愛される存在となりました。その背景には、やなせたかし氏の深い愛情と、決して諦めない強い意志があったのです。

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