マダニ感染症が過去最多を記録!
国立健康危機管理研究機構の集計によると、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の今年の感染者数が、すでに過去最多を更新しました。厚生労働省は、重症化すると死に至ることもあるとして、国民に注意を呼びかけています。
SFTSは、発熱や倦怠感、腹痛などの症状を引き起こし、重症化すると意識障害などを伴います。国内の致死率は約27%と非常に高く、警戒が必要です。
感染経路と予防策
- 主な感染経路:マダニに刺されること。感染した犬や猫からの感染も報告されています。
- 予防策:
- 草むらや藪に入る際は、長袖、長ズボンを着用し、足全体が隠れる靴を履く。
- ペットをマダニに接触させない。
- ペットの体調に異変があれば、速やかに獣医に相談する。
獣医師からの警鐘
島根県で動物病院を経営する松本泰和獣医師は、過去にSFTSに感染し、生死を彷徨いました。自身の経験から、「SFTSは命に関わる危険な感染症であり、ペットを飼う人は正しい知識を身につけてほしい」と訴えています。
特に、ペットを屋外で飼育している場合は、マダニとの接触機会が増えるため、注意が必要です。
感染地域が拡大
これまで西日本を中心に感染が確認されていましたが、近年では東日本にも広がり始めています。北海道でも初めて感染が確認されており、全国的な警戒が必要です。
マダニ対策を徹底し、SFTSから身を守りましょう。