中学生の英語力、驚異的な向上!英検データが示す未来
日本英語検定協会が発表した最新データによると、過去10年間で中学生の英語力が飛躍的に向上していることが明らかになりました。特に注目すべきは、英検2級の受験者数が約3.1倍に増加している点です。これは、中学卒業レベルを超え、高校レベルの英語力を身につける中学生が増加していることを示唆しています。
3級の受験者数は微減傾向にある一方で、準2級の受験者数も約1.6倍に増加しており、全体として英語力の底上げが進んでいることが伺えます。2024年度のデータでは、準2級受験者が27万3,130人、2級受験者が10万8,722人に達しています。
文部科学省の目標達成に向けた進捗
文部科学省が掲げる「第4期教育振興基本計画」では、中学卒業時にCEFR A1レベル(英検3級相当)以上を達成する生徒を60%以上にするという目標が設定されています。今回のデータは、この目標が教育現場に浸透し、生徒たちの英語力向上に大きく貢献していることを示しています。
4技能バランスの良い能力向上
CEFRレベル別に見ると、A2(準2級相当)やB1(2級相当)に到達する生徒が着実に増加しています。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能すべてにおいてレベルが向上しており、特定の技能に偏ることなく、バランスの取れた能力向上が確認されています。
小・中・高を通じた英語教育改革の成果
中学校段階での英語力向上は、高校生の準1級・2級受験者の急増とも連動しており、小・中・高を通じた英語教育改革の効果が、着実に成果として現れていると言えるでしょう。今後の英語教育のさらなる発展が期待されます。
- 英検2級受験者数:10年前の約3.1倍
- 準2級受験者数:10年前の約1.6倍
- CEFR A2, B1レベル到達者増加