ソ連軍、千島列島上陸80周年式典開催!プーチン大統領が正当性を主張

ロシアが千島列島の占守島(シュムシュ島)で、第二次世界大戦末期に旧ソ連軍が行った上陸作戦から80周年を記念する式典を開催しました。プーチン大統領は式典にメッセージを寄せ、当時のソ連軍の行動を正当化する姿勢を強調しました。

占守島での式典

式典は、千島列島の北東端に位置する占守島で8月18日に行われました。この島は、1945年8月18日に旧ソ連軍が上陸作戦を開始し、日本軍との間で激しい戦闘が繰り広げられた場所です。式典では、慰霊碑への献花や、当時の戦闘を再現する劇などが催されました。

プーチン大統領のメッセージ

プーチン大統領は、側近であるキリエンコ大統領府第1副長官を通じてメッセージを代読させました。その中で、大統領は「我が軍の迅速な行動が日本の降伏を避けられないものにし、中国や朝鮮、東南アジア諸国の人民を絶滅や服従から救う重要な役割を果たした」と述べ、ソ連軍の行動を正当化しました。また、「歴史の継承と、若者への愛国教育に役立つ」と強調し、この式典の意義を強調しました。

ロシア側の主張

ロシアは、第二次世界大戦における対ナチス・ドイツへの勝利を、ソ連の歴史的な功績として重視しています。ウクライナ侵攻においては、ゼレンスキー政権を「ネオナチ」と非難し、侵攻を第二次世界大戦の「偉業」と重ね合わせる動きも見られます。今回の式典も、こうした歴史観を背景に行われたものと考えられます。

日本の立場

一方、日本政府は、北方領土問題について、ロシアとの間で領土交渉を行っています。今回の式典は、日本の立場とは相容れないものであり、今後の交渉に影響を与える可能性も指摘されています。

関連情報

  • 北方領土問題に関する日本国外務省のページ
  • ロシアによる千島列島での軍事活動に関する報道

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