南海トラフ地震: 宮崎県津波想定12年ぶり更新!浸水面積拡大で影響は?

宮崎県、南海トラフ巨大地震の津波想定を12年ぶりに更新

宮崎県は、南海トラフ巨大地震による津波想定を見直し、最新のシミュレーション結果を公表しました。今回の更新は12年ぶりとなり、以前の想定と比較して、人的被害が発生しやすくなるとされる30センチ以上の浸水面積が340ヘクタール増加し、合計1万3990ヘクタールとなりました。

浸水面積の拡大と影響を受ける人々

この津波浸水想定は、内閣府が示す津波モデルと宮崎県独自のモデルを重ねて作成され、最新の地形データなどが反映されています。浸水面積の増加により、影響を受ける人数は約23万9000人に上ると推計されています。

  • 宮崎市: 浸水面積が最も大きく、170ヘクタール増の3920ヘクタール
  • 延岡市: 70ヘクタール増の3100ヘクタール
  • 日向市: 30ヘクタール減の2050ヘクタール

津波の高さと到達時間

津波の高さは、串間市で最も高い17メートル、日向市で15メートルと想定されています。地震発生後、1メートル以上の津波が到達する時間は、日南市で最も早い14分、宮崎市で18分とされています。

今後の対策

宮崎県は、このシミュレーション結果を踏まえ、人的被害や避難者数の被害想定、減災計画の見直しなどを来年3月末までに進める予定です。また、津波災害警戒区域(イエローゾーン)を指定し、医療施設などに避難計画の作成や避難訓練の実施を義務付ける方針です。

県都市計画課は「基準水位は建物内で(垂直に)どこまで避難すべきかとの基準になる。どう避難するか経路を確認してほしい」と呼びかけています。

地震への備えは、日頃からの意識と準備が重要です。宮崎県民の皆様は、今回の津波想定の見直しを機に、改めて防災意識を高め、避難経路の確認や非常用持ち出し袋の準備など、できることから始めていきましょう。

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